証拠金に関する主要な定義

概観: 

以下は、より一般的に使用される証拠金用語のリストになります:

資産貸付価格(ELV) – 有価証券のポジションを建てるまたは維持するにあたり、クライアントに必要な資産があるかどうかを決定する基礎となります。現金 + 株式価値 + 債券価値 + 投資信託価値 + ヨーロッパおよびアジアオプション価値(先物の区分に保有される米国有価証券&先物オプションの市場価値は除く)に同等します。 

 
 
取引可能余力(ELV – 委託証拠金) – 資産貸付価格から委託証拠金を引いたものです。
 
 
証拠金余力(ELV – 維持証拠金) – 資産貸付価格から維持証拠金を引いたものです。
 
 
委託証拠金 - 新しい有価証券の購入にあたり、投資家が現金で支払う必要のある金額です。米国株式の場合には、Reg. Tによって指定され、現在は50%です。(Reg. T委託証拠金)IBではリアルタイムで証拠金の計算を行いますが、Reg. Tは一日の終わりに施行となるため、IBでは必要となる委託証拠金の確認を通常50%以下になりますが取引時に行います。(IB委託証拠金) 
 
 
維持証拠金 – ポジションを継続して保有するにあたって必要となる資産の金額です。米国ではSECの承認の下、有価証券の取引に必要となる維持証拠金は、上場取引所が指定します。  取引所による株式のロングポジション用の維持証拠金は現在25%に設定されていますが、株価の設定が低いまたは激しい価格変動の対象になると見られる場合には特に、これを上回る維持証拠金がブローカーによって設定されることが頻繁にあります。  取引所による株式のショートポジション用の維持証拠金は現在30%に設定されています。
 
 
流動性資産価値(NLV) – 証券口座の場合、現金価値 + 株式価値 + オプション価値 + 債券価値 + ファンド価値の合計になります。コモディティ口座の場合、現金価値 + コモディティオプション価値の合計になります。 
 
ソフト・エッジ・マージン(SEM) – 取引日の間に口座の資産貸付価格が維持証拠金の少なくとも90%になった場合、米国株は米国東部標準時における15:45(市場終了時間15分前、市場終了時間前、決済時間終了15分前、またはReg. T施行開始時のいずれか一番早いもの)まで強制決済の対象にはなりませんが、この時点で維持証拠金の必要額を満たす必要があります。米国株のSEM開始時間は米国東部標準時における09:30となり、その他の商品の場合は、市場開始時(複数に上場される場合には一番遅いもの)、または決済時間開始時のいずれか遅い方になります。  

 

購買力 - 追加の資金を入金することなく、口座で購入が可能な有価証券のドルでの最大額です。  キャッシュ口座の場合、ELVまたは前日のELVから委託証拠金を引いた額のいずれか低い方になります。  マージン口座の場合、取引可能余力 * 4(25% の維持証拠金の逆数)になります。
 
Special Memorandum Account(SMA) – 株式や現金ではなく、Reg. Tの信用取引口座にある有価証券の時価が上昇した時に発生する信用枠のことです。  SMAは元の費用にかかる市場価格が上昇した場合に発生しますが、その後、市場価値が下降した場合には変化しません。  SMAが減少するのは有価証券を購入したり現金を引き出す場合のみであり、 SMAの使用に関する唯一の制限は、追加の購入や引出しによって口座が維持証拠金額の要件を下回らないことになります。また、現金の入金や配当があった場合、 SMAはドルごとに上昇します

 

有価証券口座内のポジション合計価値(GPV) – ロング株価の絶対値 + ショート株価 + ロングオプション価値 + ショートオプション価値 + ロングSSF想定元本 + ショートSSF想定元本 + ファンド価値。